例の俳句会ならば無論に欠席するのであるが、それではないとわざわざ
断り書きがしてある以上、何かほかに趣向があるのかも知れない。
洞簫の声は嚠喨として蘇子の膓を
断りたれど終にトテンチンツトンの上調子仇つぽきに如かず。
故なく人に与えんこと叶わずと云って、家康の要求を
断り、ひそかに秀吉に使を出して、属すべき由云い送った。
断りなしに帰るとは変な人だと、ちっとばかり腹さ立ったゞよ。
炊事、針仕事、借金取の
断り、その他写本を得意先に届ける役目もした。
私は目下例の通り
断り切れなくなつて、引き受けた原稿を、うんうん云ひながら書いてゐるので、あなたの出された問題に応じる丈、頭を整理してゐる余裕がありません。
村の或家さ瞽女がとまったから聴きにゆかないか、祭文がきたから聴きに行こうのと近所の女共が誘うても、民子は何とか
断りを云うて決して家を出ない。
此段御承引無之に於ては、仮令、医は仁術なりと申し候へども、神仏の冥罰も恐しく候へば、検脈の儀平に御
断り申候。