三、四年前位に、マックス、リンダーの映画が電気館あたりで
映写されて当りをとった事がある。
その器械のまん中にはまっている
映写幕には、アナウンサー田村君のきんちょうした顔がうつっている。
なほ、それと併行して移動演芸、演劇、
映写隊の計画配給を行ふ。
しかし、一方、かのテレヴイジヨン、即ち、無線
映写の科学的進歩が甚だ遅々としてをりますため、実験に少からぬ不便を感じてゐる次第であります。
霧がなければ、影は見えないが、すぐ前に濃い霧があると、これが
映写幕の働きのようなことをして、その上に影がうつるんだ。
約一万年前の世界が、おじさんの器械の
映写幕の中に見えているのだ。
天幕のすきまからはいつてくる風にあおられて波のようにうねる
映写幕には日露戦争の実況(?)が写つていた。
こんな所にトーキーの
映写室くらいあつても我々の家に犬小舎が置いてあるほどの感じしかない。