長い堤には人がいなくて、川
普請の蛇籠を作る石だの竹だのが散らばっていた。
小汚ない古椅子が五六脚あるぎり、思い/\に麦酒の箱や
普請小屋の踏台に腰を掛け、中には始終腰を浮かして立ったり座ったりしていた。
亦飢饉時の
普請にしても、当時後花園天皇の御諷諫に会うや、直ちに中止して居る。
ユキが走つて行つて、そこの離々と茂つた草原の中の
普請場で鉋をかけてゐる大工さんに訊いて見てから、二人は直ぐ傍の線路を横切り、老杉の間の古い石磴を上つて行つた。
焼け残つた土蔵を一家の住居に、それへさしかけて仮
普請を見世にしてゐたのでございます。
開港地の地方官は、時に彼等の出資に頼つて城
普請を行ひ、又は警備艦を作つたことがある。
然るに悉皆成就の暁、用人頭の爲右衞門
普請諸入用諸雑費一切しめくゝり、手脱る事なく決算したるに尚大金の剰れるあり。
先々代の家が隆盛の頂にあつた時裏の欅山を坊主にして
普請したこの家の棟上式の賑ひは近所の老人達の話柄になつて今も猶ほ傳へられてゐる。