三百六十五日あるのだから長いのはあたりまえだが、その一日を無駄なく、大切に
暮らしたら相当何か出来るはずなのだ。
二日も三日もご飯をいたゞけなかつた境遇から二人が一生懸命人生を厳粛に
暮らした為めに、此の頃のやうなお金ばなれの好い暮らしになつたこともあまり人は知らない。
極端にいふと暑い夏百日は魚になつて
暮らしたいほどである。
悠長な士族の家に育つて、遊芸三昧に日を
暮らした私の母は、商家の家風とは何事も合はず、姑に苛られて、年中出るの入るの騒ぎをしてゐたのである。
それから横浜の親類の酒屋をたずねて、所々の見物にきのう一日を
暮らした。
叔父は行き
暮らした旅商人であることを告げて、ちっとの間ここに休ませてくれまいかと頼むと、僧はこころよく承知して内へ招じ入れた。
それよりかあきらめて、田舎へ行って野ねずみになって、気楽に
暮らしたほうがましだ。
子規はその生涯の大半を病牀に
暮らしたるにも関らず、新俳句を作り、新短歌を詠じ、更に又写生文の一道をも拓けり。