呉の赤烏三年、句章の農夫楊度という者が余姚というところまで出てゆくと、途中で日が
暮れた。
するとやがて何だか恐ろしく苦しくなって来ましたので、どうしたのかと眼を開いて見ますと、いつ日が
暮れたのか、あたりは真暗になっていて何も見えません。
すると通りかかりにこの碑を見るものは、遺徳を想ひ出しては涙に
暮れたものであつた。
如来が雷音に呼びかけた時、尼提は途方に
暮れた余り、合掌して如来を見上げていた。
じつはこの原の中で日が
暮れたので、泊る家がなくって困っている者です。
お隣りの奥さんが一人娘のポッポちゃんをつれて、途方に
暮れた顔。
あはれ新婚の式を擧げて、一年の衾暖かならず、戰地に向つて出立つた折には、忍んで泣かなかつたのも、嬉涙に
暮れたのであつた。
日はとっぷり
暮れたが月はまだ登らない、時田は燈火も点けないで片足を敷居の上に延ばし、柱に倚りかかりながら、茫然外面をながめている。
大都会に一歩あしを踏み入れると、彼等はその広いことと、往来の人の多いことに、しばしは途方に
暮れた。