其でゐて、我々の思ひもかけぬ道の辻や、岡の高みや、川の
曲り角などから、極度に静かな風景や、人の起ち居を眺めて還る。
林の
曲り角やせまいやぶのなかにかかると、はいどう、はいどう馬を止めて、ゆっくりあるかせます。
そうかと思うと、この町では全く見なれない人物が、塀の蔭や横丁の
曲り角に立っていた。
曲り角から三軒目の家を見ると、入口がパン屋の店になつてゐる奥の方の窓から、燈火の光が差して、その光が筋のやうになつてゐる処丈、雨垂がぴか/\光つてゐる。
城崎の町は、山陰線が北上して、日本海の海岸へ出ようとする一里ばかり手前で、西へ折れてゐる、其
曲り角の處に當つてゐる。
親の乳を追うて僕等の馬について來た小馬(三ヶ月)は、或る
曲り角で石ころに乗つて倒れ、すんでのことで谷底へころげ込むところであつた。
眼顔で頷いて父は廊下の
曲り角まで行くと、も一度振り返つてぢつと私を見た。
C雜誌の若い記者が、この角を曲るとめそ/\泣けて來ると言つたその杉籬に添つた
曲り角まで來ると、私も思はず不覺の涙を零した。
それは
曲り角ごとに白く泡だちながら、柳の愛撫の下で眠っている。