それというのが、時節柄暑さのため、恐しい悪い病が流行って、先に通った
辻などという村は、から一面に石灰だらけじゃあるまいか。
わたしは暗い軒通いに、小川通りを下って来ると、ふと
辻を一つ曲った所に、大きい角屋敷のあるのを見つけました。
抑も
辻行灯廃れて電気灯の光明赫灼として闇夜なき明治の小説が社会に於ける影響は如何。
ここらは小役人や御先手の組屋敷のあるところで、
辻の片側には少しばかりの店屋があります。
明治時代までは鉦をたたいて売りに来る飴売りがすこぶる多く、そこらの
辻に屋台の荷をおろして、子どもを相手にいろいろの飴細工を売る。
併し、息子の出発した翌日、既に、道
辻で出会った村の人々はみなそれを知っていた。
最初の晩
辻陽子を一眼見て、なぜかどきんとした途端に、もう木崎の眼は、
どこもかしこも、炎天のほこりを浴びたこの町の
辻で、わずかに一滴の湿りを点じたものがあるとすれば、それはこの蛇の切れ口から出た、なまぐさい腐れ水ばかりであろう。
どうしたのかと思って、書斎の方へ行くと、入口の所に和
辻さんや何かが二、三人かたまっていた。
また市役所の測量工夫のように
辻から
辻へ走ってゆくのである。