と、こう
書き出しても、芥川賞をもらうつもりで、文学的に書き出したのではないから心配しないでくれ給え。
小栗照手の事を
書き出しても、此点が思案にあまつて居た。
鎮火祭、この祝詞には、うつかりして、天つ祝詞を
書き出してあるが、他は皆、天つ祝詞を以て申すとありながら、天つ祝詞は省いてある。
書き出してみると、宇宙はなるほど宏大であって、実はもっと先まで遠征するつもりでいたところ、ようやく月世界の手前までしか行けなかったのは笑止である。
芥川の死について、いろいろな事が、書けそうで、そのくせ
書き出してみると、何も書けない。
即ち面白い縺れ合った事を真先に
書き出して置いて、乱れた環の糸口を探るように、其の原因に遡って書くと云うことが出来なかったのでした。
さういふものを書いてゐる時は、他の人は寒いだらうとか何とかいつて気にしてくれるけれども、
書き出して脂が乗れば煙草を喫むほかは殆ど火鉢なんぞを忘れてしまふ。
予は予のみじめなる心を自ら慰める意味を以て……そのみじめなる心には、餘りに長過ぎる予の時間を潰す一つの方法としてこの手紙を
書き出して見たのである。
さて十一月某日、自分は朝から書斎にこもって書見をしていた、とあらためて
書き出す。