かういふ私の行動が温い心の表れであるといふのなら、そして多くの人々がこの卓説に賛意を表してくれるなら、私は早速
有頂天に叫んでやらう。
せめて一度は、年よりらしい、
有頂天の喜びを催さしてあげたいと思ふけれど、私に、其望みを繋けてゐてくれる学位論文なども、書く気にもなれない。
一時は猫も杓子も
有頂天になって、場末のカフェでさえが蓄音機のフォックストロットで夏の夕べを踊り抜き、ダンスの心得のないものは文化人らしくなかった。
わかいと云ふものは好いもので、その頃は皆
有頂天になり而もこの少し放逸な会合に、大に文化的意義などを附して得意がつたものである。
頼朝以来武家に奪われていた政権が、久し振りで自分達の掌中に転がり込んだのであるから、
有頂天になるのは無理もないが、余りにも公卿第一の夢の実現に急であった。
——これが私の見てゐる前で、私の家の屋根瓦へすれすれについて、くにやりと曲がつた時には、私はその一端をしつかとつかまへて、
有頂天になつた。
——良平は顔に吹きつける日の暮の風を感じながら殆ど
有頂天になつてしまつた。
顔に当る薄暮の風、足の下に躍るトロッコの動揺、——良平は殆ど
有頂天になった。