今でも机にむかって、まだ本当に物を書くほどの
気力がない。
そして帰る度毎に、
気力や精神が衰えているように思われて悲しい。
もつともそれは注意を集中してゐるといふ意味ではないので、あべこべに、考へる
気力といふものがなくなつたので、耳を澄ましてゐたのであつた。
と、彼らの多くは、それ以来すっかり
気力を失って、右向け右の号令一つ、満足にかけられないという始末であった。
青年の無
気力が云々され、インテリ階級の頽廃が論ぜられるといふのは、結局「日本はどうなるか」といふことの不安に原因があるばかりではない。
康頼も成経も俊寛も、一年間の孤島生活で、その心も
気力も、すっかり叩きのめされてしまっていた。
そして端なく眼を自分の方へ転じたと思うと、洋杯を手にしたまゝ自分の方へ大股で歩いて来る、其歩武の
気力ある様は以前の様子と全然違うて居た。
その間に自分の生活はまるで
気力の抜けた平衡を失したものに変わっていた。