対人態度に
気品があって堂々としていても、政治ができるわけじゃない、小説が書けるわけじゃない、相撲が強いわけでもない。
海舟の身にこもる
気品が発しているが、当人アグラをかいて、口はベランメーである。
姉たちがそうであったように、彼も幼少から美童であったが、戻ってきた彼は由比正雪もかくやと思う
気品と才気がこもり、大そうおだやかで、いつもニコニコしていた。
この
気品はどこから生れるかといえば、むろん、彼の人間としての、同時に、芸術家としての衿持から生れるものだと、私は信じる。
朽ちはてた古城の一角で可憐な、しかも見惚れるほど
気品のある一少女を発見して、私は忽ち芸術的感興に唆かされ、カメラを向けたのがこれである。
気品のある鼻すじの高い悧巧そうな顔——だがヒステリー的に痩せぎすの女。
武子さんの、あの上品な
気品の高い姿や顔形は、日本的な女らしさとでもいうような美の極致だと思います。
そこで津田青楓さんに御相談申し上げるが、技巧は兎も角も、
気品の点へ行くと、先生の画の中には、あなたが頭を御下げになつても、恥しくないものがありやしませんか。
そうかといって職業上の名の小そのとだけでは、だんだん素人の素朴な気持ちに還ろうとしている今日の彼女の
気品にそぐわない。