彼を知らずして是を論ずるのは、
水源を知らずして末流を探るようなものであります。
水源地附近のありさまは予が著はしゝ『秩父紀行』、ならびに『新編武蔵風土記』等を読みて知るべし。
石坂家は、大利根川と榛名山と浅間火山との間に刻む渓谷に
水源を持つ烏川とが合流する上州佐波郡芝根村沼之上の三角州の上に、先祖代々農を営む大地主である。
と、いうのは利根川の水は、初夏がきても
水源地方から雪解水を送り下す間は、摂氏の七、八度から十度内外を上下するほど水温が低いため、寒水と同じ位に冷たいからだ。
カンヌキ山を下りて、芝原
水源地に近くなったところに、渓流にうつくしい滝がかっているところがある。
たゞ
水源は水晶を産し、水は白水晶や紫水晶から滲み出るものと思つて居た。
水源地方岩代国の南部に押し広がった阿武隈古生層は、久慈川に美しき水の滴りを贈っているので、川底に落棲する水垢がまことに純潔である。
水源は奥山の巨巖に自然に刻まれた阿彌陀如来の立像の臍の穴から、一滴ずつ落ちる水であると父母から聞かされた。
をのこいとあやしみ、林のきはみまでと、猶上り行きしに、林の盡くる所、即ち
水源なり。
そうしてそこは、揚子江、黄河、メーコン三大河の
水源をなし、氷河と烈風と峻険と雪崩とが、まだ天地開闢そのままの氷の処女をまもっている。