ある種の
洗煉意識と、一種の言語遊戯観を多く持つた「奴詞」である。
□ながむといふ語は、日本語の中でも、最も
洗煉せられた詩味の豊かな言語である。
これは、感覚的に趣味の
洗煉といふ形で現れ、頭脳活動に於て速度と飛躍性とが加る。
それだけの材料を使へば、もつと味もよく、また
洗煉されたお菓子が出来さうに思へるのですが、非常に粗雑なのです。
「ハイカラ」とは、また、自由な均整であり、聡明な型破りであり、節度あるフアンテジイであり、要するに、一つのもつとも
洗煉された反逆的精神である。
原作の会話は、勿論、所謂「田舎言葉」の写実ではなく、十分様式化され、
洗煉され、詩化された独得のスタイルであるからさういふ味も訳語のうちに現はしたい。
其にしても、語の
洗煉せられて、謙遜で、清潔なことは、どうだ。