また、文字のために限定されて、その逞しい
流動力を喪失したり、全然別な方向へ動いたりする。
さう言ふ風に
流動して行つた伝説が、ある時にある脚色を取り入れて、戯曲なり小説なりが纏まると、其が其伝説の定本と考へられることになる。
冴え冴えと鋭い紫がかった色調が、凸半球の大気に
流動している。
従つて、その生命感が、一定の空間で、一定の時間に
流動する状態が、芸術的に表現された場合、これはもう、リズムといふ範疇以外に説明の方法はない。
それはつまり、思想が常に感情によつて裏づけられ、その感情が常に一つの心理的韻律となつて
流動することである。
およそ雲といえば
流動を思う読者諸君は、ここでまず最初の謎を知ったわけだ。
創造的勢力は、潮水を動かして、前進せしむるもの、之なくては思想豈に円滑の
流動あらんや、之なくては国民豈に、進歩的生気あらんや。
短歌では矢張り『遒勁
流動リズム』であるのが本來で、それが『萬葉調』なのである。