「やつぱり君が大島を着てゐると、山の手の坊ちやんと云ふ
格だね。
三十六
格内に三十六までの数を置いて、百十一になる。
駄馬にも篠の鞭、という
格で、少しは心に勇みを添えられる。
その職業は弁護士であるが、十年ほど前から法律事務所の看板をはずしてしまって、今では日本橋辺のある大商店の顧問という
格で納まっている。
「日来武に誇り、本所を無する権門高家の武士共いつしか諸庭奉公人と成、或は軽軒香車の後に走り、或は青侍
格勤の前に跪く。
一体関東に於ける北条氏の地位は、伊勢新九郎(早雲)以来、氏綱、氏康、氏政と連綿たる大老舗の
格だ。
僕は始から、叔父さんにつれられて、お茶屋へ上ったと云う
格だったんだ。
田舎の小屋の楽屋ではあるが、座頭
格の役者を入れる四畳半の部屋があって、仲のいい紋作と冠蔵とはその部屋を占領して一つ蚊帳のなかに眠った。
一年先輩にのちに俳句の上での師匠
格となる荻原井泉水がいた。