これだけあれば相当ながく食べられると思ふ
満足感が、イモたちが喜んでゐるやうな錯覚とつながつてゐるのかもしれない。
しかし自分でも
満足するほど、鼻が短く見えた事は、これまでにただの一度もない。
それが再三押して御頼みになっても、やはり御
満足の行くような御返事がなかったので、御年若な若殿様は、一方ならず残念に思召したのでございましょう。
あるいは己の愛している女に、それほどまでに媚びようとするあの男の熱情が、愛人たる己にある種の
満足を与えてくれるからかも知れない。
が、そうならなくとも亦必ずしも
満足でない事はない。
所が、何度かこんな
満足を繰返してゐる中に、先生は、追々、読んでゐる中でも、思量がストリントベルクとは、縁の遠くなるのに気がついた。
しかもその
満足と悔恨とは、まるで陰と日向のやうに、離れられない因縁を背負つて、実はこの四五日以前から、絶えず小心な彼の気分を掻乱してゐたのである。
○僕一身から言うと、ほかの人にどんな悪口を言われても先生にほめられれば、それで
満足だった。
しかし、松江の市が自分に与えたものは
満足ばかりではない。