溜息 の例文

溜息 の例文です。カジュアルな用途・伝統的な用途のそれぞれを知れます。

「溜息」の書籍での例文

「観音さまの御利益があろうかのう」と、藻はおぼつかなげに溜息をついた。
そんな時「青蘭」の女達は、席をへだてて客の相手をしていながらも、そっと顔を見合せては、そこはかとない溜息をつく。
女は愚痴話をしながら、家に残して来たその子供のことを思い浮べると、酔も醒めたように、ふと押黙って溜息をつく。
小初は腰の左手を上へ挙げて、額に翳している右の腕に添え、眩しくないよう眼庇しを深くして、今更のように文化の燎原に立ち昇る晩夏の陽炎を見入って、深い溜息をした。
母はこういってしばらく口を閉じ、深く考えつつ溜息をつく。
「お引受け下すって、どうも有難とう存じます」トシ子嬢はホッと溜息をついた。
室内の先客である川波大尉と星宮理学士との二人が、同時にハアーッと溜息をつくと、同時に言葉をかけた。
成経は成経で、妖怪に憑かれたような、きょとんとした目付きで、晴れた大空を、あてどもなく見ながら、溜息ばかりついている。
彼は云ひやうのない憂鬱な溜息を感じた。
妻はその暇にようやく追いついて背の荷をゆすり上げながら溜息をついた。

「溜息」のオンラインでの例文

 ひと呼吸ごとが溜息のようで、まるで身体の内側に溜まった何か重たいものを吐き出しているみたいだった。
そんな私の気持ちを察してか、どうしても紹介したい仕事関係の人物が待っているので、遅くなっても来てほしいと追加のLineが入り、溜息をついて覚悟を決めた。
彼は眩しげに目を細めたまま、小さな溜息を洩らした。

「溜息」の他の表現

日常的に使用されていない形のものも列挙します。実際にその使用されているかは、クリックして例文を確認してください

大息歎声吐息溜め息嘆息歎息ため息嘆声

「溜息」の関連語句

発話発声

©2025 ALCL Media Div. All Rights Reserved

〒160-0021
新宿区歌舞伎町 2-25-8 エコプレイス新宿ビル 124
ALCL メディア事業部