「元日や神代のことも思はるゝ」と守武の発句を見まして、
演題を、七福神詣りとつけましたので御座ります。
最初には、
演題を「民俗学より見たる大嘗祭」として見たが、其では、大嘗祭が軽い意義になりはせぬか、と心配して、其で「大嘗祭の本義」とした。
斎藤松洲とか天野松雲とか云ふ達者な人達が先頭に立つて、美術の将来だとか杖は失ふべからずなどと云ふ
演題で口角泡を飛ばしてゐた。
これら二つの理由で——隨分過去の問題ではありますが——いまこの
演題を掲げる事も、さう意味の無いことではないと思ふのであります。