強いて形容詞のなかへ入れられないような人間同志が
無上の信頼と哀楽と相憐とを共にして生きて居る。
その頃の氏の態度は、丁度生れて始めて、自分の人生の上に、一大宝玉でも見付け出した様な
無上の歓喜に熱狂して居ました。
師弟ともに百姓のかたわら剣法にはげむことを先祖代々の
無上の生活としていたにすぎないのである。
定吉一つといふやうな激越な愛情ばかりを
無上に思ひつのつたらうと思ふ。
人は自分の智力の無限を信ずると同時に、新らしく發見した物質の力に對して、
無上の尊重を捧げざるを得なかつた。
然るに、わが国は、いかなることがあつても滅んではならず、また、いかなる困難があつても、栄えねばならぬ絶対
無上の生命が籠つてゐるのであります。
これはこれからの演劇のために、一般が与へ得る唯一
無上の協力であります。
況やあの作品にさへ三歎の声を惜まなかつた鑑賞上の神秘主義者などは勿論
無上の法悦の為に即死を遂げたのに相違あるまい。
君主の位置は
無上絶對、あらゆる點に於て、下民と儼然たる區別がなければならぬといふ信條から、彼は六國統一の年に、君主のみに限り使用し得べき名稱を制定した。
老拱は叩かれたのが
無上に嬉しいと見え、酒を一口がぶりと飲んで小唄を細々と唱いはじめた。