到底も
無益だとグタリとなること二三度あって、さて辛うじて半身起上ったが、や、その痛いこと、覚えず泪ぐんだくらい。
彼らは勤勉して今より多くの金を得んとするよりも、節倹して
無益の冗費を省かんとするよりも、何らの労苦なしに偶然ある作用によりて安楽を得んことを求むるなり。
無益な対立は双方のためにならぬといつて、同業組合の設立を提案し、相手がほとんど素人であるのを知ると、種狐の斡旋や飼育法の指導に乗り出した。
従つて、その根本の問題にまで遡ることは、ここでは
無益である。
まして、上演はするが金は出せないと云ふ劇場主に対して、出せ出さぬの押問答は
無益である。
然し、常に解釈を妨げ、又は解釈に
無益なる分子が混在してゐるものである。
「この小倅に何が出来るもんか？
無益の殺生をするものではない。
妻は彼の言葉で注意されても子供を取扱ふ態度を改める様子もなく、黙つたまゝで、
無益にも踏みはぐ夜着を子供に着せようとしてばかりゐた。
