表現主義は、一口にいえば、印象主義に反抗して成立した主義であり、心内の思想なり感情なりを、外界と交渉無しに、端的に放出させて芸術を形成するのを
特色としている。
その
特色とは何であるか? それは道徳的意識に根ざした、何物をも容赦しないリアリズムである。
ラジオ・ドラマだけについていえば、「耳で聴く芝居」という制限がそのまゝ、
特色となり、強味となるような、一種の劇文学をまず前提としなければなるまい。
この共通して居る
特色と云ふのは何かと申しますと、少しむづかしい言ひ方になりますけれども、舞台そのものが個性を殆ど無視してゐるといふことであります。
かういふ態度はわれわれの歴史がすでにわれわれの民族の矜として、しかもわれわれの民族の
特色として実際に立派に証明してゐるのであります。
イプセンの研究家として自他ともに許し、作品は手堅い構成で論理的な筋の運びを
特色としてゐたやうである。
この個性といひ、
特色といひ、それは今日新奇を追ふものゝ一切を含んでゐない。
現在、日本で呼ばれてゐる「新劇」とは、歌舞伎劇及び新派劇に対するもので、その
特色とする処は、「欧米近代劇の流を汲む」といふことである。
これは一応理想としては結構な考へだと受取れるが、それでは今日あるところのいろいろの劇団の
特色といふものが失はれて仕舞ふことになる。
こういう諦観はおそらく半年雪にとざされ太陽から距てられてしまう風土の
特色と、も一つ新潟は生えぬきの港町で色町だった。