この三君は三君なりにいずれも性格を異にすれども、江戸っ児たる風采と江戸っ児たる
気質とは略一途に出ずるものの如し。
私の
気質として物事を不足に不幸にばかり考へる悪い癖があるので、こうやうな場合には生き難い気がします。
当時の女書生
気質とでもいふべきものは、今日からみると、よほど特色があるやうに思はれる。
民衆の英雄フィガロは、コポオの解釈によつて、はじめて、封建制下の床屋
気質と、将に勃興せんとする自由主義の血脈を舞台にさらけ出した。
辰子は物故した父のように、何ごとにも一図になる
気質だった。
しかしこれも大体の
気質は、親しみ易いところがある。
下町
気質よりは伝法な、山の手には勿論縁の遠い、——云わば河岸の鮪の鮨と、一味相通ずる何物かがあった。
これは確かに北海道の住民の特異な
気質となって現われているようだ。
狩野融川に至っては融通の利かぬ骨頂で、今も昔も変わりのない芸術家
気質というやつであった。
多くの作者は、その戯作者
気質と、幇間
気質を曝露している。