（もっともお嬢さんや坊ちゃんには
犬の言葉はわかりませんから、わんわんと聞えるだけなのです。
ただ、己たちのやった
犬は、どんな遠いところにいても、お前が笛を吹きさえすれば、きっとそこへ帰って来るが、笛がなければ来ないから、それを忘れずにいるが好い。
だから彼等は馬の頭を立て直すと、いずれも
犬のように歯をむき出しながら、猛然として日本騎兵のいる方へ殺到した。
それより以前にも、垂仁紀を見ると、八十七年、丹波の国の甕襲と云う人の
犬が、貉を噛み食したら、腹の中に八尺瓊曲玉があったと書いてある。
そうして、この門の上へ持って来て、
犬のように棄てられてしまうばかりである。
さうして、この門の上へ持つて來て、
犬のやうに棄てられてしまふばかりである。
