一山の豺狼麋鹿畏れ従はぬものとてなかりしかば、虎はますます
猛威を逞うして、自ら金眸大王と名乗り、数多の獣類を眼下に見下して、一山万獣の君とはなりけり。
その都会の
猛威に対する自分のはらはらしたなつかしさは肉体さえも抱え竦められるようである。
夜に入ると流石に
猛威をふるった炎暑も次第にうすらぎ、帝都の人々は、ただもうグッタリとして涼を求め、睡眠をむさぼった。
昔日暴風雨を凌ぎ、疾雷閃電の
猛威を以て、中原を席捲し去りたる夢は今何処にかある。
かの旋風の
猛威にも抵抗しえた白道の上に、多くの魂が跳上がる、遮二無二推しかける。