しかし地
球人類としては、植物より受ける過酷なる圧迫による絶望と、第五氷河期襲来の予測とにより、危険を承知で、この最後の賭博に参加する外ない。
沢のまん中に、直径三メートルもあると思われる金属
球が、でんと腰をすえていた。
沢のまん中に、直径三メートルもあると思われる大きな金属
球が、でんと腰をすえていた。
鼠股引氏は早速にその
球を受取って、懐紙で土を拭って、取出した小短冊形の杉板の焼味噌にそれを突掛けて喫べて、余りの半盃を嚥んだ。
そして、ガラス箱の真上十メートルばかりの天井の下の空中にぶらさがっている二つの大きな火花間隙の
球と、それぞれ針金によって、つながれてあった。
おお「火星兵団」! このことばは短いが、この短いことばの中には、いよいよわれわれ地
球人類に対し、あの謎の火星の生物が、今夜のうちにも——。
其影の暈のやうに見える所を、長い間ぢつと見てゐると、ぢき側に
球の形をした栓の木の浮標が見える。