その失敗に負けて一生が破綻してしまうような無自覚な
生き方がダメなので、失敗を成功の母とし、向上のフミキリとする自覚的な
生き方を持たねばならぬ。
告別式の盛儀などを考えるのは、
生き方の貧困のあらわれにすぎず、貧困な虚礼にすぎないのだろう。
愛する男にすら許さぬという処女の純潔も、より高い
生き方のために何人もの男に許すという純潔も、純潔に変りはない。
然し、何を書くべきか、私は真実書かずにはゐられぬやうな言葉、書かねばならぬ問題がなく、書き表はさねば止みがたい
生き方も情熱もなかつたのだ。
長篇小説という長さの問題ではなく思想性、
生き方の問題である。
貧乏を深刻がつたり、しかめつ面をして厳しい
生き方だなどゝいふ方が甘つたれてゐるのだと私は思ふ。
彼の思想が、その誠実な
生き方に裏書きされてゐることを読み落すのではないかと想像する。
菊池はそういう勇敢な
生き方をしている人間だが、思いやりも決して薄い方ではない。
彼の
生き方は、どんな憂き艱難をしても、野に山に、街に部落にさすらって歩くのがその性質に合う
生き方なのでした。
