私は慄える手で、衣服を着換えると、
用心の為に台所にありました樫の棒を持って家を駈け出しました。
ここから十里ばかり先に呂という家がありまして、そこは閑静で綺麗な上に、賊をふせぐ
用心も出来ていますから、そこへ行ってお泊まりなさるがよろしゅうございます。
加勢の大将は某なり、元就自身は、芸州神領表へ討出で、桜尾、銀山の古城を尽く攻落して、やがて山口へ攻入るべきの状、御
用心これあるべし」と叫んだ。
足を踏み外さないようにと
用心する動作は過去の記憶を蘇らすのだった。
そのほかにも二、三人、そういう例があると云い伝えられて、夜は勿論、暁方や夕方や、天気の曇った日には、みな
用心して明神山へ登らない事にしていました。
気の早いものは荷ごしらえをして、いつでも立ち退くことができるように
用心しているものもあった。
そのときの
用心にと思って、ちょっとおつきあいに泣いたんです。
——鉄ばかり削っているうちに、手前えの身体ば鰹節みてえに削らねェ
用心でもせ!
そして、静かに、そこらにある車や、木切れなどを蹴散らさないように
用心しいしい歩んだ。
イワン・ヤーコウレヴィッチは
用心ぶかく、ちょっとナイフの先でほじくって、指でさわってみた。