頭へ疵を付けられて泣く/\帰つたが、国では
田地を買ひ、木材を伐り出す約束をして、手金まで打つてあるから、今更金が出来ないと云つて帰ることは出来ない。
寛(総生)は寛でさまざまなもの、例えば秘伝の類、芸妓になる心得だとか地獄を買う
田地だとかいうようなものを書いて一しきりは流行ったものである。
徳川時代は
田地の外に銀山だの銅山を持ち阿賀川の水がかれてもあそこの金はかれないなどと言はれたさうだが、父が使ひ果して私の物心ついたときはひどい貧乏であつた。
所有の
田地田畑は、三十町歩を超えているらしいという。
ついで、祖先伝来の
田地田畑を売り、故郷の家屋敷まで抵当に入れてしまった。
かつて、この子が五、六歳の頃、私は奥利根川沼
田地先の鷺石橋の下流へ、山女魚釣りに連れて行ったことがあるが、それから一度も川へ伴ったことがなかった。
田地が銅毒に侵されてからの一家の零落、肉身の離散を老人や婦人が田舎の飾なき言葉で語る。
昔時は洪水毎に山上の良土を持ち来つて、両岸の
田地を自然に肥したものが、俄に毒流を漲らして死地に化す。
なにしろ
田地持ちが外米を買って露命をつながなければならないようなことはまことに「はなし」ならぬ話である。