と、
申し上げましたら、どれ程驚きになることか、又、どれほどお怒りになることか。
直之の首は一つ首でもあり、目を見開いておればこそ、御実検をお断り
申し上げました。
私はこれから何の修飾も加えずに、不思議の事件をただありのままに
申し上げましょう。
いつぞや『かむろ蛇』のお話のときに、安政五年のコロリのことを
申し上げましたが、それから四年目には麻疹の流行です。
お厩の戸の前でお生まれになったというので、皇子のお名を厩戸皇子と
申し上げました。
」と、いい加減な事を、
申し上げましたが、皇子さまは、なかなか、御承知なさらないで、
私は三室戸伯のお導きを得まして、作を携えまして、先般御所に参候いたし、滞りなくこれをお納め
申し上げましてございます。
なんでもいたしますからごえんりょなくおおせつけてくださいまし」と
申し上げました。