即ち、女にしろ、男にしろ、一しょに寝たものが、目がさめた時、
異形の化物に代って居たら、果してどんな気持がするだろうかという問題であった。
一寸法師の草子は、
異形の申し子を捨てたのが、嫁を得て後、鬼の打出の小槌の力で、並みの人の姿になる様に変形してゐる。
ある物は大きい牛のような
異形の光り物が宙を走るのを見たとさえ伝えられている。
すると、そこから、心臓をギュッと掴まれたような駭きとともに、犯人の
異形な呪文が現われ出たのだった。
昼間気のつかなかった樹木が
異形な姿を空に現わした。