然し
病弱でもあるし、當人もあまり氣が進まず、父もそれを可哀そうに思つて又家で紺飛白を着せて遊ばせてあつた。
「俺は惚れてなんかゐないよ」と、伊豆は不興げに
病弱な蒼白い顔を伏せた。
他の一人は
病弱そうなインテリ風の眼鏡をかけた男で、寒そうに両手をオーバーのポケットに突ッこんでいる。
この先生は五十ぐらゐの痩せて見るからに
病弱らしい顔色の悪い先生で、いつも私の空席をチラと見て、又休んだか、と呟いてゐたさうである。
不遇で
病弱で、長く桂子に物質的補助をうけてゐる画家であつた。
病弱な身体で寒い北国に行くことは、みんなから反対を受けた。
病弱な室長の寝小便の罪を自分で着て、蒲団を人の目につかない柵にかけて乾かしてもやつた。
しかし幸い出て来た主人は、
病弱らしい顔はしていても、人がらの悪い人ではありません。
「そんな
病弱な、サナトリウム臭い風景なんて、俺は大嫌いなんだ」
こういう風景をながめていると、
病弱な樗牛の心の中には、永遠なるものに対する※※が汪然としてわいてくる。