とりわけ不快とよぶほどの映像ではなかつたのだが、然し草吉はそれらのものを考へまいとして、
目覚めた瞬間の心の中で美くしい風景を思ひださうとすることもあつた。
一ヶ月睡って
目覚めた時、一晩睡ったとしか思わない。
そのうちに土や石の下から出てくることに変りはなくとも、古代美術に凝りだしたのはようやく本性に
目覚めたと云えよう。
日本の新劇は、今やうやく、その一部に於て、所謂本質的傾向に
目覚めた運動の頼母しき曙光を認め得るに至つた。
しかし今のいわゆる
目覚めた人間には、なかなかそれでは承知が出来ないのだ。
しかし、こうした話が持ち上がると、自由を慕う本能が、みんなの心の中に
目覚めたのでした。
あんずの花が
目覚めるように咲いた百姓屋の背景に、白馬岳の姿が薄雲の中に、高くそびえて、雪が日に輝いて谷の陰影が胸のすくほど気持ちよく拝める。