とただ云ったばかり、素気なく口を引結んで、
真直に立っている。
わが照国丸は、ドーヴァを越えてすぐ左折し、テームズ河へ入るものと思いの外、そんな様子も見せないで、ずんずん
真直に進行している。
両足を揃えて
真直に立ったままどっちにも倒れないのを勝にして見たり、片足で立ちっこをして見たりして、三人は面白がって人魚のように跳ね廻りました。
与兵衛はさう考へながら、山の頂から
真直に川の方へ、樹の枝に攫りながら、蔓に縋りながら、大急ぎに急いで降りて行きました。
社会の※縁に苦しめられず
真直に伸びたる小児は、本来の想世界に生長し、実世界を知らざる者なり。
そうなってしまうと、今度はハッキリ自家へ
真直に帰らなかったことが、たまらなく悔いられた。
切符は昨日のうちに買ってあるので、今朝は
真直にガル・ド・レストの停車場へ急いでゆく。
心細いほど
真直な一筋道を、彼れと彼れの妻だけが、よろよろと歩く二本の立木のように動いて行った。
青年の入り来たれるを見て軽く礼なしつ、孫屋の縁先に置かれし煙草盆よりは煙
真直にたちのぼれり。