令嬢の話によると、遠藤博士は生来
短気な人であったが、五年前に夫人が亡くなられてからはいっそう気が短くなられたのだそうです。
一たい
短気な人は速力が気に入るのだから何でも手っ取り早く先手を打って、先に望むことをしてやれば悦ぶものだ。
彼は
短気であつたが、あべこべに腹が立たなくなり、馬鹿にされ、踏みつけられ、裏切られ、それでも平気で、つまり実質的な自信があつた。
又、大変に
短気であり、若くして家を捨ててしまう生え際をしている。
「よし分かった、それでいい——ところで君の性質は、
短気の方ですか、気永の方ですか」
私は性陰鬱にして、社交に慣れず、
短気なれども関心薄く、夢を抱いて夢を追はうとしない。
すばしこくて、
短気で、猾いところがあるかと思へば、気前が馬鹿に好かつたりして、やつぱし半日本人といふ処があるね』
語を変へて之を言へば闘争、欝屈、不平、
短気、迷想、剛直、高踏、逆俗等ありて数奇不遇不幸惨憺の境界に誘ふに足る源因なかるべからず。