ただ彼の知っているのはこの舎衛国の波斯匿王さえ如来の前には臣下のように
礼拝すると言うことだけである。
それから二人とも十字を切り、はるかに洞穴を
礼拝する。
その上彼等が尊敬し来った長老達が、四郎を
礼拝する有様を見ては、驚異の念は次第に絶大の尊崇に変った。
ただ彼の知っているのはこの舎衛国の波斯匿王さえ如来の前には臣下のように
礼拝すると言うことだけである。
それから二人とも十字を切り、はるかに洞穴を
礼拝する。
信長の弟勘十郎信行の折目正しい肩衣袴で慇懃に
礼拝したのとひき比べて人々は、なる程信長公は聞きしに勝る大馬鹿者だと嘲り合った。
その上彼等が尊敬し来った長老達が、四郎を
礼拝する有様を見ては、驚異の念は次第に絶大の尊崇に変った。
麻利耶観音と称するのは、切支丹宗門禁制時代の天主教徒が、屡聖母麻利耶の代りに
礼拝した、多くは白磁の観音像である。
少くとも、南蛮寺の泥烏須如来を
礼拝する奉教人の間には、それが疑ふ余地のない事実だつたと云ふ事である。