白痴娘を持つ親の意地から婿は是非とも
秀才をと十二分の条件を用意して八方を探した。
秀才は
秀才らしく、鈍根は鈍根らしく、己れの反省の正しく、美しくみえんことを、これ努める風情は、まことにいじらしいものであつた。
が、豪傑肌の父親よりも昔の女流歌人だった母親に近い
秀才だった。
あのカフェの女給か何かと大学の中を歩いていた、——あいつも
秀才で通っているのよ。
田代君は私より一二年前に大学を卒業した、
秀才の聞えの高い法学士である。
西川に伯仲する
秀才なれども、世故には西川よりも通ぜるかも知れず。
これで彼も非常な面目を施した、というのは彼と趙太爺はもともと一家の分れで、こまかく穿鑿すると、彼は
秀才よりも目上だと語った。
「お前はどうして半人前の
秀才にもなれないのだろう」