だから、人間の恐しい方の心には限りがないとはいふものゝ、
窮極は限られて了ふ傾きを本來持つて居る。
はじめのほどはてんで私を相手にしなかったけれど、私が
窮極に陥ったのを読んだらしい。
およそ歎息というものは、感極まってその
窮極に達すればあたかも笑声のような音を発するものである。
何となればあらゆる現象の
窮極する所は死滅だからである。
其
窮極の達せらるゝ前にも、隨分宗教的信念は、こんなものであると云ふ樣な決着は時々出來ましたが、其が後から後から打ち壞はされて了うたことが幾度もありました。