そして斯人、今わたくしを瞻っているこの
立像の主は、嘗て、わたくしのこの上もない心の友だったのです。
水源は奥山の巨巖に自然に刻まれた阿彌陀如来の
立像の臍の穴から、一滴ずつ落ちる水であると父母から聞かされた。
然るに近頃それと同様の銘を切って、
立像の阿弥陀を彫刻した新しい石碑が、その傍に建てられた。
第一これは顔を除いて、他はことごとく黒檀を刻んだ、一尺ばかりの
立像である。
容姿端麗、遠く藤原氏時代の木彫だと聞くが、細い指の尖まで聊も缺け損じた處がない、すらりとした
立像の、其の法衣の色が、乃し瞳に映つた其の萌黄なのである。