眠られぬまま、昨日からの事をいろいろと
考え出している中に、どうも合点の行かぬ事が一ツあるのであった。
昔のことをいえば限りがないが、物価も今より安かっただけ、いろいろ馬鹿げた事を
考え出す者が多かった故か、物売りにまで随分変ったものがあった。
凧の話もこれまで沢山したので、別に新らしい話もないが、読む人も違おうから、
考え出すままにいろいろな事を話して見よう。
しかし、もともと余り物事を深く考えることの得意でない伝さんは、いつまでたっても、この問題に解決を与えられそうな、名案を、
考え出すことは出来なかった。
図書館のことを
考え出すと、彼はその中で過したいろいろな時代の自分の姿が、ひっきりなしに頭の中に浮んできた。
つまり武家と公卿が各々、自分こそ此の大業の事実上の功労者であると、銘々勝手に
考え出して来た為である。
ところが、又いろいろのことを
考え出す人間があって、寒い時にも金魚を売るものがある。