かの語を「産る」と説くのは、主に賀茂のみあれに惹かれた考へであるが、実の処みあれ其物が、存在を明らかに認める、即、出現と言ふ意に
胚胎せられた語だと信じられる。
相の山はまた伊勢の川崎音頭の源流でもあり、おなじく古い伊勢踊りも、こゝに
胚胎してゐる。
二葉亭の東方問題の抱負は西郷の征韓論あたりから
胚胎したらしい。
ある意味に於ける演劇の不健全性がそこに
胚胎してゐるからである。
此等は抑※何に
胚胎してゐるのであらうか、又抑何を語つてゐるのだらうか。
これが大事な
胚子となって、あのすばらしい世界革命がひき起こされたのだ。