その美の泉を結晶したものは、絶頂から
胸壁へと、こびりついているところの、氷河である。
暫く登りその上に出て、本沢のリンネを覗くとそれは深く刳れていてそれについて行く事は出来ないので、そのまま上の草の混った
胸壁を登り続ける。
其国ニ入レバ山川谷※皆※護
胸壁計ニて、大てい大道路不残地雷火ニて、西洋火術ハ長州と申べく、小し森あれバ、野戦鉋台あり、同志を引て見物甚おもしろし。
由紀子は暫くの間、自分もビスケットを食べながら、一度は傷いたことのある肺臓へ、今はふっくりとした
胸壁を上下させながら、春の空気を思う存分呼吸した。
胸壁の上には無数の猿がゐて、掌に盛つた宝石を食つてゐる。