然るに、不思議のことは、孔子の名さえ知らない右筆を使つた時の政治より、万能
膏の秘書官を使ふ時の政治が、格別優つても居ないといふ事だ。
産後の肥立が成功すると、体の
膏がすっかり脱けて、却って別嬪になるそうだからな。
白鶴、富久娘の
膏を湛えた、友染の袖の池に、錦の帯の八橋を、転げた上で泳ぐがごとき、大それた溺れよう。
わが足に
膏そゝがむ人もがなそを黒髪にぬぐふ子もがな(寺院にて三首)
と申すのは頭のまん中に丁度按摩
膏を貼つた位、入れ墨がしてあるのでございます。
これを拡大すれば鴎外の文章の上に内面から浸み出す徳の
膏となり光となる。
氣候温暖、草木冬青、土地
膏腴、水多陸少、以小環挂※※項、令入水捕魚、日得百餘頭。