お村も少しくなる口なるに、其夜は心爽ぎ、
興も亦深かりければ、飲過して太く酔ひぬ。
およそ月を観て
興を惹くは、山におけるより水におけるを勝れりとす。
されど船にて直航せんには嚢中足らずして
興薄く、陸にて行かば苦み多からんが
興はあるべし。
という委細の談を聞いて、何となく気が進んだので、考えて見る段になれば随分頓
興で物好なことだが、わざわざ教えられたその寺を心当に山の中へ入り込んだのである。
それからそれへと質問を提出して、わたしは
興に入って聴いていると、老人はこんなことを云い出した。
それが一種の
興をひいたらしく、ほかの群れから食いのこりの握り飯を持って来たものがあったが、彼はそれをも快くむしゃむしゃと食った。
またそれ蠅は厭ふべし、然れどもこれを花片の場合と仮定せよ「木の下は汁も鱠も桜かな」食物を犯すは同一きも美なるが故に春
興たり。
友だち だから、こんな事を云ひ出すのは、何だか一座の
興を殺ぐやうな気がして、太夫の手前も、聊恐縮なんだがね。
就いて見えばをかしからじ、距りて聞かんには
興あらん。
ヘルンは見る物聞く物凡て新らしい事ばかりですから、一々深く
興に入りまして、何でも書き留めて置くのが、楽しみでした。