遠く沖合に、
荒波がこの防波堤に突き当って、噴騰し、山となって盛りあがり、シブキをあげているところもある。
世の
荒波にもまれながらも、よくその心の純真さを失わなかった。
春は水嵩も豊で、両岸に咲く一重桜の花の反映の薄べに色に淵は染んでも、瀬々の白波はます/\冴えて、こまかい
荒波を立てゝゐる。
瀬戸内海方面では、外から
荒波と闘ってきた至味であるとしているのであるが、我々が見た感じでは、内海に育った色鮮やかな鯛の方に魅力を感ずるのである。
どろ臭くて骨が堅うございましたけれど、容易に捕ることができましたので、
荒波の上で、仕事するように骨をおらなくてすんだのであります。