是小弟長く浪遊して仕禄を求めず、半生
労苦辞せざる所、老兄ハ小弟を愛するもの故、大略を述。
突然敵が現れて発砲してくると、こつちも倒れて応戦するが、五分間でも行軍の
労苦を休めるために、ホッとする。
去年の八月からの私は、吐き気と闘うためのひどい
労苦がつゞいた。
かうした宴遊の場に於てくり返された
労苦が積りつもつて、短歌成立前から兆して居た創作動機を、故意に促す文学態度が確立した訣である。
彼らは勤勉して今より多くの金を得んとするよりも、節倹して無益の冗費を省かんとするよりも、何らの
労苦なしに偶然ある作用によりて安楽を得んことを求むるなり。
頼母木は書生であったから朝な夕な、葦城邸の掃き拭きから水汲み、使い走り身の
労苦を惜しまなかった。
ただ、都会人は、生活をも技術的に考へる傾向があり、「物を使用する」ことに、より多くの興味と欲望を感じ、遂に生産の
労苦を忘れて消費の快楽を追ふ結果となる。
炎熱、
労苦、倦怠、悪疫、脱営、監禁……それから、それから……。
社界経済は人間の
労苦より起りて、弥縫の策に過ぎず、彼と此とを或仮説の法則の下に、定限ある時間の間撞突なからしむるのみ。