「荘厳箱」の例文

「荘厳箱」の書籍での例文

その又お嬢さんは一人残らず、小さい欠伸を噛み殺しながら、荘厳なる威儀を正してゐる。

少くとも僕の眼に映じた我岩野泡鳴氏は、殆ど荘厳な気がする位、愛すべき楽天主義者だつた。

私どもの知識欲は、この荘厳にして視神経を刺戟する程度の強さが、容積の大から来るそれに匹敵する山岳に対して、もう少し、微細に深刻に入って見たい。

窮迫した財政の内から、荘厳なる大内裏の造営を企てたりした。

もっと荘厳な、もっと幽邃な景である。

しかし小宮さんはどうしても荘厳な句だと主張してゐた。

殊に日の光の澄んだ空に葉照りの深い枝を張りながら、静かに聳えてゐる姿は荘厳に近い眺めである。

わたしはあの話を思ひ出す度に、何か荘厳な気がするのです。

しかし荘厳にも劬りの深いヨハネのクリストも斥けることは出来ない。

」ユダこの声を聞きし時、目のあたりに地獄の荘厳を見たり。

私が建築に感じる喜びのひとつは、まるで人の手が及ばないような、感動したり荘厳な気持ちになったり、という原初的な感情を沸き立たせてくれる面である。

「ばい～～～～～ん」しかもその響き、まるで荘厳な王室時計のように小気味いいこと。