菓子屋のドロツプやゼリビンズは點描派の畫布の樣だし、洋酒瓶の竝んだ棚はバグダツドの祭の樣だ。
蜜柑、林檎の水
菓子屋が負けじと立てた高張も、人の目に着く手術であろう。
駄
菓子屋の店先などに丸い笊の中に打ち重ねて盛りあげられた南京豆の三角形の紙袋を見ると買わずには通り過ぎることが出来ない位でした。
殊に彼の家のまわりは穴蔵大工だの駄
菓子屋だの古道具屋だのばかりだった。
その代り向ふの露路の駄
菓子屋の婆アに借金してゐる事を秘密にしてくれと僕に歎願した。
まずチョコレートを一杯注文して、それを悠ゆうと飲みながら、私は
菓子屋の職人に言った。
角の駄
菓子屋で塩あんの大福を五銭だけ買い、それを食いながら、街路の上にようやく人通りの増して来た町のなかへ彼は這入って行った。
路傍のとある駄
菓子屋の奧より、中形の浴衣に繻子の帶だらしなく、島田、襟白粉、襷がけなるが、緋褌を蹴返し、ばた/\と駈けて出で、一寸、煮豆屋さん/\。