お君は左の手のひらにひと掴みの米をのせて来て、右の指さきで一粒ずつ摘みながら箱の穴のなかへ丁寧におとしてやると、青い
蛇の頭が又あらわれた。
青黒い
蛇(こんなものは、あんまり感心しないね)それからヤシの木。
が、食ってしまって見ると、椀の底に残っているのは一寸ほどの
蛇の頭だった。
蛇が出るか
蛇が出るか知らねえが、じゃおれがひとつ当たってやろう」
自由に対する慾望は、しかしながら、すでに煩多なる死法則を形成した保守的社会にありては、つねに
蛇蠍のごとく嫌われ、悪魔のごとく恐れらるる。
自由に対する慾望は、しかしながら、すでに煩多なる死法則を形成した保守的社会にありては、つねに
蛇蠍のごとく嫌われ、悪魔のごとく恐れらるる。
どこもかしこも、炎天のほこりを浴びたこの町の辻で、わずかに一滴の湿りを点じたものがあるとすれば、それはこの
蛇の切れ口から出た、なまぐさい腐れ水ばかりであろう。
といへば、はや察せられるやうに、口繩坂はまことに
蛇の如くくねくねと木々の間を縫うて登る古びた石段の坂である。