不幸な者はどこまで不幸なのか、花の
血統には、ああ思っても恐しい、汚れた血が流れているのでございます。
実は、私の家には恐ろしい病気の
血統があるので御座います。
「聖書ですね」とKさんを見ると、Kさんのその貴族的な、いかにも旗本の
血統を承けているらしいすっきりした顔は、微笑にゆるんで、やや得意の色があった。
ヴァレリー師を二代目、三代目は日本にも優秀なる高弟が一人いて小林秀雄師、これがフランス象徴派三代の教祖直伝の
血統なのである。
もし、伜夫妻にゆくさきざきまで子供がいないとすると、佐藤の
血統は絶えてしまう。
馬の
血統、記録などを、ちっとも研究せずに、馬券をやるのはばくち打である。
で、私はこれから、自分の専門である仏蘭西劇を中心として、できるだけ大づかみに、近代劇の
血統を尋ねてみることにしよう。
話が少しわき道へそれるが、私の代になつて、系図からいへば、恐らく久し振りで他国人を
血統の中に交へたことになるのであらう。