少年はこの男に追いついて恐る恐るその顔を
見上げる。
白は二人を
見上げると、息もつかずにこう云いました。
見上げると、もう橋の上には鮮かな入日の光が消えて、ただ、石の橋欄ばかりが、ほのかに青んだ暮方の空を、黒々と正しく切り抜いている。
夕闇は次第に空を低くして、
見上げると、門の屋根が、斜につき出した甍の先に、重たくうす暗い雲を支えている。
そうしてその入口の両側には、
見上げるような大書棚が、何段となく古ぼけた背皮を並べて、まるで学問の守備でもしている砦のような感を与えていた。
夕闇は次第に空を低くして、
見上げると、門の屋根が、斜につき出した甍先に、重たくうす暗い雲を支へてゐる。
その友達は矢張西洋人で、しかも僕より二つ位齢が上でしたから、身長は
見上げるように大きい子でした。
上の方を
見上げると一草の緑も、一花の紅もつけない石の連続がずーうっと先の先の方までつづいている。
見上げると八合目まで雪になったマッカリヌプリは少し頭を前にこごめて風に歯向いながら黙ったまま突立っていた。
星空を
見上げると、音もしないで何匹も蝙蝠が飛んでいる。